作小屋の暮らし
4月の作小屋

棚田の補修
 いよいよ、本格的な稲作りの時期となりました。たいへん忙しくなります。今年は、まず棚田の作業路の補修から作業に取りかかります。せこぼーずの世代になり、ここ数年耕耘機を通すのが危なくなっていた部分の補修です。ちなみに前回は親父と補修をしました。
                  

作小屋の裏山に、約一ヶ月くらい前、伐採し、皮をむいていた、35年生の檜を運搬し、掛け棚(桟道)を造ります。
材料の檜を現地に合わせて切断し、チエンソーで加工します。
桟道の枕木にほぞ穴を掘り、支柱にほぞを切り込みます。
桟道づくりは、先人の知恵でちょっとしたこつがあります。 昔の山師は、よき(斧)だけで加工していました。
山師のプロが造ると、大型トラックが通ってもびくともしません。
私はプロでありません、じいさんや親父からちょっと教えてもらいましたが経験はほとんどありません。見よう見まねです。
ただ、昔から、こうして親から子へ伝えられてきたんだと思います。
作業開始から約3時間、なんとか出来上がりました。久しぶりに丸太を担ぎチエンソーを使い、ごて(五体)がぎしぎしと痛みます。これから田植えが終わるまでの約一ヶ月間は重労働が待っています。