作小屋の暮らし
2月の作小屋
寒 餅 つ き
 大寒に入ると、寒の水を使って餅をつき、かき餅やあられにします。寒の頃に作業をするのは、一年中で一番乾燥することや寒の水は低温で殺菌されているからでしょうか?。
 昔は、たくさんの餅をつき、切った餅を、部屋中にむしろを敷いて、並べ乾燥をしました。昼は山仕事に行くので良いのですが、夜は、もろぶたに入れて寝る場所の確保と凍らないように数段積み上げて、毛布などを掛けていました。そして乾燥したら大きな缶に入れるなどして保存し、茶おけ(おやつ)として食べていました。食べ方も、いろりの灰を掻き上げて土手を作り、そこに並べて焼き、茶碗に入れて、熱いお茶を注ぎ、塩を入れて食べました。おいしいですよ。
 あられに切ったものは、金網の深いもので煎って、お茶に入れたり、油で揚げたり色々な食べ方が楽しめます。井戸内の作小屋では、今でもばあちゃんが作っています。

小正月の柳餅
 旧暦の正月15日は、寒の水を使った、餅をつき、小餅(切り餅)にして、柳の小枝(ない場合は、梅の小枝)に刺して家の隅や納屋、牛小屋などに、今年も作(農作物)が良く出来るように、お供えをします。餅は、色粉を入れたり、粟餅にしたりしました。柳餅が乾燥して、たくさん割れて落ちると、今年はよい天気が続くといいました。落ちた餅もあられなどと同じようにして食べます。
                

                       
ほおずきの植え付けが始まりました